君への想いは、愛だった



私も、碧にいつか何か返したいな。

いろんな言葉を貰う嬉しさを知ったから、私も周りの人に言葉をあげたい。
この思いを伝えたい。
ありがとうとか、いろんな思いを言葉にできる人になりたい。
人を守れるような人になりたい。

君にもらったものは、数え切れないけれど、もし会えたら、私も碧にもらった倍以上のものをあげたい。

「水瀬さんが今碧のためにやることは、ただ一つだよ」

廊下の窓の外を見ながら、部長がぽつりと呟いた。

「“今”を全力で、楽しんで生きること。碧はきっと、それを1番望んでる」

楽しんで……。

「やってみますっ」

まずは友達を作りたい。そして、明るい人になりたい。

君が守ってくれた、私のこれからの人生を、大切にして生きていきたいんだ。

それが碧の、私の願いだから。

ふと窓の外の空を見上げると、彩雲が浮かんでいた。太陽の近くの雲が、虹色にきらきらと光っている。

心に残るような、柔らかな希望の色だった。