政府の人が機械に入った途端、先生がこそっと耳打ちしてきた。
「千瀬ちゃん、今日は帰った方がいいよ」
「えっ?ど、どうしてですか?」
「きっと記者から質問攻めされると思うよ。こっそり出ていきな」
確かに、記者たちはぎらぎらした目で私たちを見ている。少しその目にゾッとしたので、ありがたく出ていくことにした。
何度も通った帰り道では、後ろを振り返りながら歩いて行った。
どうか、私の……私たちの思いが、この世の中に届きますように。
空を見上げれば、雨雲は消えていて、代わりに雲の隙間から太陽が顔を出そうとしていた。



