君への想いは、愛だった


次の日から、私たちの放課後の寄り道が始まった。

毎日お互いにおすすめのお店を考え合って、美味しいねと言い合いながら食べる。


そんな毎日が、ずっと思っていた。

時間は有限だなんて、よく考えればわかるはずなのに、幸せすぎて、気付かなかったんだ。

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放課後、私のおすすめのお店に向かっている最中、買いたいものがあると言って、碧がコンビニエンスストアへ入って行った。
私は特に買いたいものはなかったので、入り口の自動ドア付近に立って待っていた。

……それが、いけなかったのかもしれない。

気付いたら、私をじろじろ見ているいかにも不良っぽい男子組がいた。

「あ、あの、何か……?」

思わず、いつもお守りがわりに持っているペンダントを握り込む。

そう言ったところで、金髪で大量のピアスをつけている、集団のボスっぽい人が嘲笑うかのようにちょっと笑った。

「そのペンダントをつけていることで自分の首を絞めてることは分かってないんだ?」

「え……?」

どういうこと?

「君の親は意地でも隠したいんだね」

「何を……?」

警戒の視線を向けると、彼はにっこりと笑った。

「君の親が隠したかったこと、他人の俺に聞いてもいいんだ?」

そうやって改めて聞かれると、少し躊躇する思いも出て来てしまう。
本当にこの人を信じてもいいんだろうか。こんな格好の人だし、何を言われるかもわからないし……。

でも、私に話かけてくれたのなんて、この人と碧と部長くらいしかいないし、少し信じたい気持ちも湧き上がってきてしまった。

「……いいですよ。そんなに言うなら、話してみてください」

まだ警戒しながら言い切った。

もし親が私に隠したいことがあったとしても、それを私は知る権利があるはず。理不尽に隠されるのなんて嫌だ。私は、知りたい。
でもどんなことかはわからない。
ただ、首を絞めるって言ってるってことは、きっと私にとっては青天の霹靂なんだと思う。

「あれ、度胸あるんだね。いいよ、言ってあげるよ」
「あ、あの……」

金髪の人の後ろにいる、これまた不良の人が恐る恐る声をかけてきた。

「このペンダントつけてるってことは……あれですよね、話して大丈夫なんですか?評判が悪くなりますよ?」

「別にいいじゃん。落ちる評判なんてないし?」

怯えながら聞かれたことにも軽くあしらっている。

「そのペンダントつけてる人は……」

ごくりと息を呑んでその言葉を待った。

その時、後ろの自動ドアが開いた。