君への想いは、愛だった



「え………?」

思わず声が漏れた。だって、彼の絵はこんな雰囲気ではなかったのに……。

部長に、文化祭で飾る絵を描く用の風景の写真を見せてもらった。
青空に虹が架かっている、綺麗な、晴れ晴れする写真だったのに……。

部長の絵のダイナミックさは全く変わっていない。自由な描写。

ただ、色使いが、いつもの彼と180°違った。

いつもほんわかする、温かい暖色を中心に色を選んでいる彼だけど、今回の絵は、全体的に暗い。寒色を多く使い、雰囲気が暗い。
何か、悲しいことでもあったのかな……?
見た瞬間にそう考えてしまうほどいつもの彼の絵とは全く雰囲気が違う。

碧の繊細な描写はいつも通りだから、部長の作品が異色だ。

少し経っても、部長の絵が頭からずっと離れてくれなかった。