冷血プリンスの最上溺愛~幼なじみの卒業~

柊くんは怪訝そうに眉を潜めると、口を開いた。


「何で?」


何で…って…



「”恋”を知るため?かなぁ…ほら、やっぱり人生刺激が大事だしっ!」



結局のところ、あんまり分からなかったけど…



「……帰ろ」


へ?



「か、帰るってどこに?私…これから先輩と…」


すると、柊くんは私の手を少し強引に掴むと歩き始めた。



引き留めようとするけれど、その手は思いの外強くて全然私の力じゃ叶わない。



半ば引っ張られるようにして、後ろにいる先輩に大きく会釈すると柊くんに連れられるがまま小走りになった。




―――私は、知らない。





柊くんの背中についていく私をじっと見つめる熱い眼差しに。