冷血プリンスの最上溺愛~幼なじみの卒業~

カラオケから出ると辺りは薄暗くなっていた。


まだ五月とはいえ、少し肌寒い。



「暗いし、送っていくよ」


隣に歩く先輩がふいにそう言った。



「え…いやっ大丈夫で…」



「ダメ。女の子が一人で帰るのは危ないよ」


確かに結構暗くなってきたけど……



「大丈夫です!私、こういうスリル?大好きなんですっ」


「そんなこと言って…スリルじゃ済まないこともあるでしょ」



結局、「送る」と聞かない先輩に送ってもらうことになってしまった。


一応、ママに今から帰る、とメッセージを送っておいた。


「じゃあ、帰ろっか」




先輩の言葉に頷くと街灯に照らされる駅前を並んで歩いていると。