「あれ」
「ね?言った通りでしょ」
二人で顔を見合わせる。すっかり花を落とした木が淋しげに枝を伸ばしていた。
「本当に一瞬で終わるんだな。あんなに咲いてたのに」
「でも。葉桜も好き」
「……ハザクラ?」
「花が散って、葉っぱだけになった桜。」
ハルは、この前と同じように木に近付いていく。
何の躊躇いも無く俺の手を離して。
「……」
── まただ。
どうしてここに来ると、こんなに不安になるんだろう。
まるで彼女がどこか遠くへ行ってしまうような。
そんな筈ないのに、
そんな気がして。
「ね?言った通りでしょ」
二人で顔を見合わせる。すっかり花を落とした木が淋しげに枝を伸ばしていた。
「本当に一瞬で終わるんだな。あんなに咲いてたのに」
「でも。葉桜も好き」
「……ハザクラ?」
「花が散って、葉っぱだけになった桜。」
ハルは、この前と同じように木に近付いていく。
何の躊躇いも無く俺の手を離して。
「……」
── まただ。
どうしてここに来ると、こんなに不安になるんだろう。
まるで彼女がどこか遠くへ行ってしまうような。
そんな筈ないのに、
そんな気がして。
