きみが春なら

── この目で見たハルの状態を話した時。
ケビーはどうして、と呟いたきりしばらく口を開かなかった。

「彼女は教会育ちなんだろ?毎日お祈りしながら暮らしてたんだろ?」

幸せそうに笑ってた頃の君と。
ベッドの上で目を閉じる君を。
寄せては返す波のように繰り返し繰り返し、思い出す。

「どうして神様は……そんな仕打ちするんだろうな。」


ダメだ、と思った時には遅かった。
瞬きの拍子にまた涙が零れ、開店前だというのに床に崩れ落ちて泣いた。