もう一度正門側に廻り、いつかと同じ林の中へ入った。
幹の太い木の根本に腰かけて、登り始めた日の光に浮かび上がる城を見つめる。
「……」
── もしも
彼女の命が終わるような事があるなら。
その瞬間、出来るだけ近くにいてやりたかった。
変わり果てた姿を思い出した途端、また涙が止まらなくなって。
噛みしめた唇の隙間からとめどなく嗚咽が漏れ出た。
「……っ」
昏睡状態のハルに。『頑張れ』って言えなかった。
どうしても言えなかった。
だって、わかった。
すぐにわかった。
君自身に、あまり生きたいって意思が無いこと。
「ごめ……んな……」
手を握った時。君の寂しさが流れ込んでくる気がした。
毎日辛いな。これ以上頑張れないよな。
もう 終わりにしたいんだな?
救ってあげられなくて。
ごめん、ごめん、ごめん。
「ハル」
君の部屋の窓の辺り。
涙でぼやけて蜃気楼のようだ。
「俺はここにいるから。大丈夫」
愛してる。
何にも変わらないよ。
でも、選んで良い。
君が選んで良いんだ。
『ハルよ』
『言いやすいでしょ?』
記憶の中の君が。
笑う。
「安心しろよ。……一人になんてさせない」
夢見てた未来が、
消える。
幹の太い木の根本に腰かけて、登り始めた日の光に浮かび上がる城を見つめる。
「……」
── もしも
彼女の命が終わるような事があるなら。
その瞬間、出来るだけ近くにいてやりたかった。
変わり果てた姿を思い出した途端、また涙が止まらなくなって。
噛みしめた唇の隙間からとめどなく嗚咽が漏れ出た。
「……っ」
昏睡状態のハルに。『頑張れ』って言えなかった。
どうしても言えなかった。
だって、わかった。
すぐにわかった。
君自身に、あまり生きたいって意思が無いこと。
「ごめ……んな……」
手を握った時。君の寂しさが流れ込んでくる気がした。
毎日辛いな。これ以上頑張れないよな。
もう 終わりにしたいんだな?
救ってあげられなくて。
ごめん、ごめん、ごめん。
「ハル」
君の部屋の窓の辺り。
涙でぼやけて蜃気楼のようだ。
「俺はここにいるから。大丈夫」
愛してる。
何にも変わらないよ。
でも、選んで良い。
君が選んで良いんだ。
『ハルよ』
『言いやすいでしょ?』
記憶の中の君が。
笑う。
「安心しろよ。……一人になんてさせない」
夢見てた未来が、
消える。
