全身が震えた。
息が上手に吸えない。
喉で引っかかった言葉は永遠に出てきてくれそうにない。
「罪人と付き合っていたとはな。だが過去は過去。水に流してやろう」
「過去じゃない、」
思わず反論する私を、王子様が睨む。
「過去じゃないわ……!」
『家族になってくれないか。俺と』
だって、そう言ってくれた。
約束したもの。
私が好きなのは
好きなのは、
「── 奴の身柄は、近日中にロシア警察に引き渡す」
ロレンツォ様は何の慈悲も無い声で言う。
「今、手続きを進めているところだ。」
ざあぁっと音をたてて血の気が引いた。
「こ……殺されてしまうわ」
「知った事か」
なぜ。なぜそんなに楽しそうなのか、全く理解できない。
「どのみち、今頃牢で拷問を受けているさ。死んだ方がマシだと思うくらいの手荒い拷問を。飲まず食わずでな」
「や、めて。やめて……酷い事しないで!」
その言葉に、我を忘れた。
泣きたくなんかないのに。王子様に縋りついてボロボロ泣いてしまう。
「お願い……」
返して。返して。
彼を。私を。
幸せな毎日に返して。
息が上手に吸えない。
喉で引っかかった言葉は永遠に出てきてくれそうにない。
「罪人と付き合っていたとはな。だが過去は過去。水に流してやろう」
「過去じゃない、」
思わず反論する私を、王子様が睨む。
「過去じゃないわ……!」
『家族になってくれないか。俺と』
だって、そう言ってくれた。
約束したもの。
私が好きなのは
好きなのは、
「── 奴の身柄は、近日中にロシア警察に引き渡す」
ロレンツォ様は何の慈悲も無い声で言う。
「今、手続きを進めているところだ。」
ざあぁっと音をたてて血の気が引いた。
「こ……殺されてしまうわ」
「知った事か」
なぜ。なぜそんなに楽しそうなのか、全く理解できない。
「どのみち、今頃牢で拷問を受けているさ。死んだ方がマシだと思うくらいの手荒い拷問を。飲まず食わずでな」
「や、めて。やめて……酷い事しないで!」
その言葉に、我を忘れた。
泣きたくなんかないのに。王子様に縋りついてボロボロ泣いてしまう。
「お願い……」
返して。返して。
彼を。私を。
幸せな毎日に返して。
