その声に驚き顔を上げる。ロレンツォ様は馬から飛び降り、私に手を差し出した。
「立て。今日こそ一緒に来い」
「……」
「よもや。まだ腹が決まらない、等とほざくつもりではあるまいな」
何も言わずに涙を拭き、一人で立ち上がった。ロレンツォ様は呆れたようなため息を吐く。
ワンピースの裾を握りしめ、言葉を探していると。
「── イーヴァン、といったか」
心臓を掴まれたのかと思った。
「え?」
「お前の男の名だ。」
ロレンツォ様は口の端を持ち上げる。
「数日戻っていないだろう?家に」
ぞわっ、と肌が粟だった。
「彼に……何を!?」
「こちらで身柄を拘束している。」
詰め寄る私にロレンツォ様がそう告げた。
「ロシアで指名手配されているそうじゃないか。ロシア警察から直々に捜査協力の依頼があったのでな。捕まえて牢にぶち込んだ」
「立て。今日こそ一緒に来い」
「……」
「よもや。まだ腹が決まらない、等とほざくつもりではあるまいな」
何も言わずに涙を拭き、一人で立ち上がった。ロレンツォ様は呆れたようなため息を吐く。
ワンピースの裾を握りしめ、言葉を探していると。
「── イーヴァン、といったか」
心臓を掴まれたのかと思った。
「え?」
「お前の男の名だ。」
ロレンツォ様は口の端を持ち上げる。
「数日戻っていないだろう?家に」
ぞわっ、と肌が粟だった。
「彼に……何を!?」
「こちらで身柄を拘束している。」
詰め寄る私にロレンツォ様がそう告げた。
「ロシアで指名手配されているそうじゃないか。ロシア警察から直々に捜査協力の依頼があったのでな。捕まえて牢にぶち込んだ」
