◇ ◇ ◇ ◇
朝日が昇り始めた頃。淡い期待と共に開いた目は、やっぱり彼の姿を映さない。
新しく朝食を作り置き、街に出た。
その日。日がな一日探しても、彼はどこにもいなかった。
とっぷり夜も更け最後にもう一度足を運んだ彼の職場には、休業を知らせる札が下がったままで。
「……っ」
無理矢理奮い立たせていた気持ちの糸が切れ、帰宅途中でしゃがみ込んだ。
家に戻っているかも、とももう思えなかった。彼の痕跡が街のどこにも見つけられない。
「どうして……?」
瞬きする度、地面に涙が落ちる。数日のうちに起きた色んな出来事に疲れきり、心細さが限界に達していた。
そのうち正面から誰かが近付いてくる音がした。
「仮にも王子妃の立場の者が。こんな時間に外をウロウロするな」
朝日が昇り始めた頃。淡い期待と共に開いた目は、やっぱり彼の姿を映さない。
新しく朝食を作り置き、街に出た。
その日。日がな一日探しても、彼はどこにもいなかった。
とっぷり夜も更け最後にもう一度足を運んだ彼の職場には、休業を知らせる札が下がったままで。
「……っ」
無理矢理奮い立たせていた気持ちの糸が切れ、帰宅途中でしゃがみ込んだ。
家に戻っているかも、とももう思えなかった。彼の痕跡が街のどこにも見つけられない。
「どうして……?」
瞬きする度、地面に涙が落ちる。数日のうちに起きた色んな出来事に疲れきり、心細さが限界に達していた。
そのうち正面から誰かが近付いてくる音がした。
「仮にも王子妃の立場の者が。こんな時間に外をウロウロするな」
