目覚めた瞬間から違和感があった。
いつもの温もりを今日は感じない。
ゆっくり目を開くと、隣にイーヴァンの姿が無かった。
「え?」
体を起こし、部屋を見回す。
前にも一度、同じ事があった。お酒を飲み過ぎて職場で眠ってしまったと言っていた気がする。
……きっともうすぐ、お腹を空かせて帰ってくる。
食事の支度をしながらそう自分に言い聞かせ、イーヴァンの分をテーブルに置いて仕事へ向かった。
その日も記者の人がたくさん訪れて、一日中写真を撮られたり何か聞かれたりした。お店を囲む人々も昨日より数が増えている。
サリーさんに外に出るなと言われ、厨房にこもりっきりで仕事をこなした。
……イーヴァンは帰ったかしら。
頭の隅ではそればかり気にしていた。
「明日は、一日店を閉めるよ」
ぐったり疲れた帰り際、デヴォイさんにそう言われた。
「どのみち、お客さんが来られないさ。こんな状態じゃ」
「だからあんたも一日ゆっくり休んで、ちゃんと考えな。」
二人の優しい顔を見ているうちに、頬を自然と涙が伝っていた。
「ばか。泣くんじゃないよ」
「ごめんなさい」
そう言いながら、サリーさんも泣いている。
「まだ受け入れられないんだろ。気持ちが追いつかないんだよな」
「……うん」
「もう。とろくさいね、あんた達。何で早く籍だけでも入れておかなかったのさ。あんたが既婚者だったら、さすがに王子だって諦めただろうに」
「うん……」
拭っても拭っても涙が溢れた。
早く、イーヴァンの顔が見たかった。
いつもの温もりを今日は感じない。
ゆっくり目を開くと、隣にイーヴァンの姿が無かった。
「え?」
体を起こし、部屋を見回す。
前にも一度、同じ事があった。お酒を飲み過ぎて職場で眠ってしまったと言っていた気がする。
……きっともうすぐ、お腹を空かせて帰ってくる。
食事の支度をしながらそう自分に言い聞かせ、イーヴァンの分をテーブルに置いて仕事へ向かった。
その日も記者の人がたくさん訪れて、一日中写真を撮られたり何か聞かれたりした。お店を囲む人々も昨日より数が増えている。
サリーさんに外に出るなと言われ、厨房にこもりっきりで仕事をこなした。
……イーヴァンは帰ったかしら。
頭の隅ではそればかり気にしていた。
「明日は、一日店を閉めるよ」
ぐったり疲れた帰り際、デヴォイさんにそう言われた。
「どのみち、お客さんが来られないさ。こんな状態じゃ」
「だからあんたも一日ゆっくり休んで、ちゃんと考えな。」
二人の優しい顔を見ているうちに、頬を自然と涙が伝っていた。
「ばか。泣くんじゃないよ」
「ごめんなさい」
そう言いながら、サリーさんも泣いている。
「まだ受け入れられないんだろ。気持ちが追いつかないんだよな」
「……うん」
「もう。とろくさいね、あんた達。何で早く籍だけでも入れておかなかったのさ。あんたが既婚者だったら、さすがに王子だって諦めただろうに」
「うん……」
拭っても拭っても涙が溢れた。
早く、イーヴァンの顔が見たかった。
