奴にだけ聞こえるよう小声で言った。
潤んだ瞳が見開かれ、白い肌に一筋落ちた黒髪は妙にそそるものがある。
「この俺に公衆の面前で直談判するとは。見かけによらず大した度胸だ。ますます気に入った」
そのまま、強く唇を合わせた。
「ん、……!」
胸を押しのけられそうになったが、力で抑えつけた。割れんばかりの拍手と歓声が耳に届く。
気が済んだところで解放してやると、肩で息をし半べそをかきながら俺を見る。
「生まれも育ちも関係ない。俺はお前を妻にする」
「っ、」
「この国の常識を持っていない、というのは本当らしい。ならば教えてやろう。これは既に決定事項だ。覆る事などない」
絶望が滲んでいくその表情にぞくぞくした。強引に立ち上がらせ抱きしめる。
「……可愛い女だな。」
すっ、と指で背筋をなぞる。
「民衆よ。祝福の拍手を!」
どわぁっと渦のように拍手が沸き起こる。
最高に気分がいい。
「もう一度言う。結婚式は6日後だ」
手首を捕まえ、耳元で囁いた。
「── こんなオモチャじゃなく。本物の宝石を贈ってやる」
潤んだ瞳が見開かれ、白い肌に一筋落ちた黒髪は妙にそそるものがある。
「この俺に公衆の面前で直談判するとは。見かけによらず大した度胸だ。ますます気に入った」
そのまま、強く唇を合わせた。
「ん、……!」
胸を押しのけられそうになったが、力で抑えつけた。割れんばかりの拍手と歓声が耳に届く。
気が済んだところで解放してやると、肩で息をし半べそをかきながら俺を見る。
「生まれも育ちも関係ない。俺はお前を妻にする」
「っ、」
「この国の常識を持っていない、というのは本当らしい。ならば教えてやろう。これは既に決定事項だ。覆る事などない」
絶望が滲んでいくその表情にぞくぞくした。強引に立ち上がらせ抱きしめる。
「……可愛い女だな。」
すっ、と指で背筋をなぞる。
「民衆よ。祝福の拍手を!」
どわぁっと渦のように拍手が沸き起こる。
最高に気分がいい。
「もう一度言う。結婚式は6日後だ」
手首を捕まえ、耳元で囁いた。
「── こんなオモチャじゃなく。本物の宝石を贈ってやる」
