蛍の季節に、キミはまた会いに来る


ホームルームの時間に告げられたのは、来週に行われる清掃作業のスケジュールだった。

今日の放課後に清掃作業に参加したい人を集め、話し合いをするらしい。

この学校が設立されてから60年間続けている伝統行事らしいのだけど……。

ひとクラス4名ずつの、合計36名。

私は何故か黒崎くん、瀬戸くん、真衣さんの4人で空き教室に座っている。

『ホタルを守ろう』これが、この清掃のテーマだ。

ホタルを守るための清掃活動は、とても素晴らしいものだと思う。

それに参加出来るのはいいのだけど、メンバーに問題がある。

どうして、こんな派手なメンバーの中に私が......

「この清掃活動、達也は去年も参加してるんだよ」

席に座ってずっと黙りこけている私に耳打ちしてくる。

へぇ。としか言いようがない。

全く興味のない情報だから。

「ホタルはこの辺りしか見られない超貴重なものだからさ」

『ホタルは水のキレイな場所にしか現れないんだ』

瀬戸くんの言葉に、頭の中で小さな記憶がかすった。