蛍の季節に、キミはまた会いに来る


黒崎くんも豊田さんに用事?

だとしてもどうしてこのタイミングで現れるのよ!

よりにもよって黒崎くんだなんて......。

「もしかして、じいちゃんに用事?」

え......。

じい、ちゃん?

今、じいちゃんって言った?

じいちゃんと言うことは......。

黒崎くんは、豊田さんの、ま、孫!?

えぇぇ!?

目を丸くして黒崎くんを見上げる。

「なんだよ、んな表情コロコロ変えて見られたら俺、どうしたらいいんだよ」

黒崎くんに言われて、私は目を反らしてから丁寧に泳がせた。

「じいちゃんに用事だったんだろ? 待ってろ。今俺ん家にいるから呼んでくるわ」

俺ん家にいるって。

え、待って。本当に頭がついていかない。

黒崎くんは豊田さんの孫で、豊田さんは黒崎くんのおじいさん?

しかも、何?

ってことは、お母さんの親友の息子ってこと!?

嘘でしょ!?

疑問と焦りが同時に頭に押し寄せパニックになる。