完璧王子×天然お嬢様~政略結婚のお相手は、喧嘩も強いんです~

「こんなこと、今しかできねーよ?」

「でもそんな下品なこと……」

「腹の音も聞いてんだ、下品もクソもねーだろ」

「う……」

それを言われたら何も言えない……

「じゃ少しだけ……」

気が引けるけど……

私も縁側に行き、静かに横になってみる。

「どう?最高だろ」

「わ……本当だ」

畳の匂いがふわりと広がる。

天井を見上げながら、私は思わず小さく息を吐いた。

「こんなことしてるなんて……なんだか不思議です」

「普段はできねーからな」

しばらく二人で黙ったまま天井を見ていた。

こんな時間、初めてかもしれない。

茶室で、隣に要さんがいて、こうやって横になって……

なんだか不思議な感じがする。

その時、ふと横を向いた。

「っ!?」

要さんも同じタイミングでこちらを向いていた。

思ったより近くて、顔がすぐ目の前にあった。

「……近いな」

要さんがぽつりと言う。

「そ、そうですね……」

慌てて視線を逸らそうとした、その瞬間。

要さんが私の上に覆いかぶさった。

「ひゃぁっ!?」

真上から要さんが見下ろす形に。

突然のことに驚き、挙動不審になってしまう。