そのあとお風呂に入り、湯船に体を沈める。
ふぅ……
体の力が抜けていく。
今日は色んなことをして頭もフル回転だったなぁ……
でも、さっきの言葉が頭から離れない。
顔がいいだけ。
箱入りのお嬢様。
……本当のことだよね。
こんな私じゃ、嫌われる……
もっと頑張らなきゃ……要さんの隣にふさわしい女性になるために。
そう思いながら、ぼんやり天井を見ていると——
だんだん意識が遠くなっていった。
あぁ、眠いなぁ……
*
*
*
ふわふわする。
誰かに運ばれてるみたい……
温かい腕がとっても心地いい……
このまま眠っていたいなぁ……
*
*
*
「花音様!」
声が聞こえて、目を開けた。
目の前にいたのは、眉間にしわを寄せた紬ちゃん。
「心配したじゃないですか!」
「ご、ごめん……」
頭がまだぼんやりする。
「もう!お風呂で寝るなんて、死んでしまいますよ!」
「えっと……誰が運んでくれたの?」
紬ちゃんが少し言いにくそうな顔をする。
「……要様です」
「えっ!?」
がばっと起き上がると頭がガンガンした。



