完璧王子×天然お嬢様~政略結婚のお相手は、喧嘩も強いんです~


そのあとお風呂に入り、湯船に体を沈める。

ふぅ……

体の力が抜けていく。

今日は色んなことをして頭もフル回転だったなぁ……

でも、さっきの言葉が頭から離れない。

顔がいいだけ。

箱入りのお嬢様。

……本当のことだよね。

こんな私じゃ、嫌われる……

もっと頑張らなきゃ……要さんの隣にふさわしい女性になるために。

そう思いながら、ぼんやり天井を見ていると——

だんだん意識が遠くなっていった。

あぁ、眠いなぁ……







ふわふわする。

誰かに運ばれてるみたい……

温かい腕がとっても心地いい……

このまま眠っていたいなぁ……





「花音様!」

声が聞こえて、目を開けた。

目の前にいたのは、眉間にしわを寄せた紬ちゃん。


「心配したじゃないですか!」

「ご、ごめん……」

頭がまだぼんやりする。

「もう!お風呂で寝るなんて、死んでしまいますよ!」

「えっと……誰が運んでくれたの?」

紬ちゃんが少し言いにくそうな顔をする。


「……要様です」

「えっ!?」


がばっと起き上がると頭がガンガンした。