完璧王子×天然お嬢様~政略結婚のお相手は、喧嘩も強いんです~



放課後、教室を出たところで腕を軽く引かれた。

「行くぞ」

「え、ちょ……どこに……」

こんなところ誰かに見られたら……

そのまま、半ば強引に連れて行かれる。

「付き合えって言っただろ」

「でも、こんな強引にっ……」

昇降口を抜け、外へ。

どんどん見慣れた通学路から外れていく。

とりあえず送迎車の人には連絡したけど……

「ちょっ……どこ行くんですか!?」

「着けばわかる」

相変わらず説明が足りない。

しばらく歩いた先には……

「……え」

目の前に現れたのは、ネオンの光が眩しい建物。

「ゲームセンター?」

思わず、声が裏返る。

「来たことねぇの?」

「な、ないです……!」

「は?」

大我さんが、心底驚いた顔をする。

「マジで?」

「だって……その……来る機会が……」

「ははっ、まじかよ」

呆れたように笑われる。

「いいから入るぞ」

そう言って、当たり前みたいに中へ入っていく。

「え、ちょっと……!」

慌てて後を追った。

中に入ると別世界だった。

音、光、人の声。

匂いも独特で……

全部が一気に押し寄せてくる。

「す、すごい……」

思わず立ち止まってしまう。

「迷子になるなよ」

「こんなところで迷子なんてなりませんよっ」

……たぶん。

「ほら、まずこれ」