*
*
*
翌日、教室に入った瞬間、いつもと違う空気に気づいた。
ざわざわと、落ち着かない声。
ひそひそと交わされる会話が、どこか張り詰めている。
「……お聞きになりまして?」
「昨日の交流会の件……?」
「朝比奈様、入院されたって……」
胸が、どくんと鳴る。
私は思わず足を止めた。
「命に別状はないようですが……」
「紅茶に、何か入ってたらしいですわ……」
「警察も来てるようで……」
――やっぱり。
昨日の光景が、頭の中に蘇る。
青ざめていく志乃さんの顔、すぐに駆け寄った要さんの姿。
迷いなく支えて、そのまま連れて行った後ろ姿。
胸の奥が、ぎゅっと締めつけられる。
「……九条さん」
柏葉さんに声をかけられて、はっとした。
「大丈夫ですか?顔色、あまり良くないようですが……」
「い、いえ……大丈夫です」
無理やり笑って、次の授業の準備に取り掛かった。
要さんは……今日は学校を休んでいる。
志乃さんの付き添いや警察の取り調べで、病院とお屋敷を往復していると聞いた。
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翌日、教室に入った瞬間、いつもと違う空気に気づいた。
ざわざわと、落ち着かない声。
ひそひそと交わされる会話が、どこか張り詰めている。
「……お聞きになりまして?」
「昨日の交流会の件……?」
「朝比奈様、入院されたって……」
胸が、どくんと鳴る。
私は思わず足を止めた。
「命に別状はないようですが……」
「紅茶に、何か入ってたらしいですわ……」
「警察も来てるようで……」
――やっぱり。
昨日の光景が、頭の中に蘇る。
青ざめていく志乃さんの顔、すぐに駆け寄った要さんの姿。
迷いなく支えて、そのまま連れて行った後ろ姿。
胸の奥が、ぎゅっと締めつけられる。
「……九条さん」
柏葉さんに声をかけられて、はっとした。
「大丈夫ですか?顔色、あまり良くないようですが……」
「い、いえ……大丈夫です」
無理やり笑って、次の授業の準備に取り掛かった。
要さんは……今日は学校を休んでいる。
志乃さんの付き添いや警察の取り調べで、病院とお屋敷を往復していると聞いた。



