心臓が大きく跳ねる。
「獅堂家のためじゃなく……俺が嫌なんだよ」
「……本当ですか?」
「他の男に触らせたくない」
「……」
視線がぶつかり合う。
ドキドキが、うるさくて鳴り止まない。
「わかったな?」
「えっあ……」
「返事は」
「は、はいっ……」
やっと我に返ったような気分。
私、さっき要さんと……キス、しちゃったの?
「……教室に戻るぞ」
「……」
ぼーっとしている私の頬を、要さんが指でつまむ。
「いたっ!」
ふっと鼻で笑い、私の顔を覗き込んだ。
「そんなに良かったのか?」
何を言ってるの!?要さん!
顔が一気に熱くなった。
絶対赤面しているだろう。
「良かったってっ……」
「こんなんで惚けてたら……これから大変だろ」
「惚けてません!」
「その顔」
目の前で指を差される。
「人前で見せんなよ」
「え!?」
思わず両手で顔を覆う。
「特にあいつ……早乙女の前では」
「……見せません」
「絶対な?」
念を押すように言って、背を向ける。
――他の男に触らせたくない
その言葉が、何度も頭の中で響く。
あのキスは、婚約者だから……?
それとも……
わからない。
わからないのに……
なぜか少しだけ嬉しくて。
そして、同じくらい苦しかった。
「獅堂家のためじゃなく……俺が嫌なんだよ」
「……本当ですか?」
「他の男に触らせたくない」
「……」
視線がぶつかり合う。
ドキドキが、うるさくて鳴り止まない。
「わかったな?」
「えっあ……」
「返事は」
「は、はいっ……」
やっと我に返ったような気分。
私、さっき要さんと……キス、しちゃったの?
「……教室に戻るぞ」
「……」
ぼーっとしている私の頬を、要さんが指でつまむ。
「いたっ!」
ふっと鼻で笑い、私の顔を覗き込んだ。
「そんなに良かったのか?」
何を言ってるの!?要さん!
顔が一気に熱くなった。
絶対赤面しているだろう。
「良かったってっ……」
「こんなんで惚けてたら……これから大変だろ」
「惚けてません!」
「その顔」
目の前で指を差される。
「人前で見せんなよ」
「え!?」
思わず両手で顔を覆う。
「特にあいつ……早乙女の前では」
「……見せません」
「絶対な?」
念を押すように言って、背を向ける。
――他の男に触らせたくない
その言葉が、何度も頭の中で響く。
あのキスは、婚約者だから……?
それとも……
わからない。
わからないのに……
なぜか少しだけ嬉しくて。
そして、同じくらい苦しかった。



