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校門を出ると、夕方の空がオレンジ色に染まっていた。
芹沢くんは自転車を押しながら、私の隣を歩いている。本当なら、ここでそれぞれ帰るはずだったのに。
そう思うと、なんだか少し不思議な気分だった。
「思ってたよりも結構売れたよね!」
「途中からずっと並んでたしな。」
芹沢くんは前を見たまま答える。
「鉄板めっちゃ暑かったよね!汗止まんなかったもん!」
「ああ。それにずっと立ちっぱなしだったし疲れたな。」
「ねー!ほんっとお疲れ様!」
私が笑うと、芹沢くんは少しだけ肩をすくめた。
「橘もお疲れ様。」



