「はい、もう一回。」 芹沢くんに促され、私はもう一度フライ返しを握った。 「端から差し込んで……ためらわずに、一気に。」 さっき教えてもらった言葉を頭の中でなぞる。 端からそっとフライ返しを差し込み、ぐっと持ち上げる。 ——一気に。 思い切ってひっくり返した。