「真ん中からやると崩れる。 あと、ためらうとダメ。」 「ん?ためらうとダメ?」 私が聞き返すと、芹沢くんは短くうなずいた。 「一気にやる。」 そう言って見本を見せるようにフライ返しを差し込み、くるりとひっくり返した。 やっぱり形は崩れない。きれいな丸のままだ。 「…やば、すごい。」 思わず小さくつぶやくと、芹沢くんは少しだけ肩をすくめた。 「別に。慣れれば誰でもできる。」