100回目の恋カレー

「昨日涼真に聞いたら次の試合の話だって言ってたけど……そんな雰囲気に見えなくて……」

「なるほどね、それは不安だし焦るかもね」

「うん……」

「いやしかし、香恋もなかなか根性あるっていうか、慎重だよね。長年、おまじないを信じて実行するなんて」 

少し揶揄うような夏帆に目だけで抗議する。

「まぁ、あたしにできることはないんだけど大丈夫! うまくいくって」

「なんか、年々励まし方適当になってない?」

「あはは。そんなことないけどね。ま、香恋の恋カレーのおまじないがうまくいくこと心の底から願ってるよ」

不安と緊張で俯きそうになっている私の額を指先で弾きながら、夏帆がにこりと微笑んだ。