「俺の大事なお姫様に怪我させたら君達この学校にいられなくなるよ」
「……え?」
「……は?」
わたしと如月さん達の声が重なる。
驚いて顔を上げると、目の前に如月さん達を睨むように見つめている皇月先輩がいた。
「行こう」
皇月先輩は、わたしの手を取ると唖然としている如月さん達の横を足早に通り過ぎていく。
誰もいないホテルの裏口まで辿り着いた時。
「先輩、あんなウソついちゃっていいんですか?」
「月島はイヤだった?」
「イヤだなんて、そんなことないです!」
むしろ、すごく嬉しかったけど⋯…。
絶対に、学園の王子様である皇月先輩が地味子とつき合ってるなんて悪意のあるウワサが一気に広まってしまう。
そうしたら…皇月先輩に迷惑かけちゃうよ…。
「周りのことなんか気にするな。言いたいやつには言わせとけばいい」



