このあとのダンスのことかな。
「わかった。ありがとう」
如月さんにお礼を言って、わたしは宴会場を出て裏玄関へ向かった。
「……あれ?」
言われた通り裏玄関へ向かうと、そこには誰もいなかった。
冬の冷たい風が頬に当たる。
もしかして、如月さん達の嫌がらせ?
嫌な予感がして、戻ろうと思って踵を返した時、
「……こんな古典的なウソに引っ掛かるなんて、ホントバカだよね」
「……え?」
聞こえて来た言葉に顔を上げると、目の前に冷たく笑う如月さん達がいた。
「地味子のクセに、サインとか。ホントムカつく!」
「調子乗ってんじゃねぇよ!」
そう言いながら、取り巻きのひとりがわたしに向かって手を振り上げた。
――ぶたれる!
そう思って目を閉じた瞬間。
「何してるの?」
聞き覚えのある声が聞こえた。



