まるで“良く言えたね”と誉めてくれているような、優しい笑顔だった。 「お互い、頑張ろうね」 差し出された手を、戸惑いながらもそっと握る。 凛ちゃんの手は、とても温かかった。 ずっと憧れの存在だった凛ちゃんが、恋のライバルになるなんて。 数ヶ月前までなら思いもしなかった。 だけど、もう“わたしなんか”って逃げたりしない。 変わりたいって思うきっかけをくれた皇月先輩にきちんとお礼の言葉を伝えたい。 そして、“好きです”って伝えたい―。