両親だって子供の誕生日より仕事が優先なんだ。
暗い気持ちのまま帰宅すると、ポストの中に厚めの封筒が入っていた。
宛先にはわたしの名前。差出人は“乙女の森社”。
ということは、きっと【Sweet Girls】の最新号だ。
早速中を開けてみると、予想通り来週発売の【Sweet Girls】が入っていた。
中にはこの前のお茶会のレポートが掲載されている。
ページを確認して見てみると、思っていたよりも大きく“音夢”のわたしが写っていた。
私じゃない私。魔法にかけられた夢の中の私。
だけど、確かにあの日あの時あの場所に“私”がいたことを証明している。
お茶会のページを確認したあと、私は改めて最初のページから読み始めた。
今月号の巻頭特集も、もちろん凛ちゃんだ。



