その言葉を合図に扉が開かれて会場の中へ入ると、さっきよりさらに大きな歓声に包まれた。
「モデルの皇月 七星くん、夜咲 凛ちゃん、読者モデルの音夢ちゃんで~す!」
司会の人が紹介すると、
「七星く~ん!」
「凛ちゃ~ん!」
ふたりの名前を呼ぶファンの子達の声が響いた。
わたしは、そんなふたりの横でただ立っていることしかできない。
会場の子達の「あんた誰?」っていう視線を感じて、ますます緊張してしまう。
「大丈夫だから、堂々としてな」
皇月先輩にそう小声で言われて、ハッとする。
わたしが緊張していることに気づいてくれたんだ。
先輩のさりげない言葉が嬉しくて、わたしは一度深呼吸をすると、まっすぐ顔を上げた。
目の前には、雑誌や絵本から飛び出してきたような可愛い服を着た女の子達。



