凛ちゃんに名前を呼ばれて、ビックリ。
わたしのこと、覚えてくれていたんだ。
「その衣装、すごく可愛い!音夢ちゃんに合ってる」
「あ、ありがとう…」
思いがけない褒め言葉に、嬉しいのと恥ずかしいのとでお礼を返すのが精いっぱい。
この前も思ったけど、凛ちゃんってすごく気さくな子なんだな。
モデルさんって、もっと気取っててキツイ感じなのかなって思っていたけど、凛ちゃんは全然違う。
「ちゃんと来たんだな。すっぽかすかと思った」
皇月先輩が安心したようにそう言った時、控室のドアをノックする音が聞こえて。
「そろそろ準備お願いします」
ドアが開くと同時に、スタッフさんらしき人が顔を覗かせてそう言った。
「行こうか」
皇月先輩を先頭に、3人で控室から会場へ向かう。
扉の前で待機していると、
「それでは、早速スペシャルゲストをお呼びしましょう!どうぞ!」
マイクを通した司会の声と歓声が聞こえて来た。



