エレベーターで地下1階へ降りると駐車場があって、美雲さんに助手席に乗るよう案内された。
車で会場まで行くんだ。
確かに、この格好で電車移動なんてしたら注目の的だよね。
運転席に乗った美雲さんは、わたしがシートベルトをしたことを確認すると車を発進させた。
カーステレオから、今人気のアイドルソングが流れている。
あ、この曲わたしが好きな曲だ。
心の中で歌いながら流れる景色を眺めていると、15分ほどで会場となるホテルへ到着した。
関係者用の裏口から中に入って、控室へ向かう。
「失礼します」
美雲さんと一緒に控室の中へ入ると、すでに皇月先輩と凛ちゃんが楽しそうに話していた。
「美雲さん! おはようございます」
「おはよう」
凛ちゃんに笑顔であいさつを返す美雲さん。
「音夢ちゃんも来てくれたんだね」
「…え…」



