「音夢ちゃん、よろしくね」
前回もメイクをしてくれたヘアメイクさんが笑顔で声をかけてくれた。
「今日はワンピースに合わせてアリス風メイクにしようか」
そう言ってわたしを椅子に座らせると、手際良くメイクを始めた。
「はい、出来上がり!」
声を掛けられて目の前に映る自分は、いつもより大きくてキリッとしたクールなネコ目になっていた。
でも、唇や頬は甘いピンクを使っていて、可愛らしさもある。
「音夢ちゃんの顔にはアリス風ピュアメイクよく合うね」
「ホントですか?」
「うん。すごく可愛い」
“可愛い”なんて言われなれてないから、恥ずかしいな…。
「行ってらっしゃい!」
ヘアメイクさんに背中を押されて部屋を出ると、向かい側の部屋で待っていてくれた美雲さんに声をかけた。
「変身完了ね。それじゃあパーティー会場へ行きましょうか」



