カワイイは最強!〜地味子のカワイイ・プロジェクト〜

消え入りそうな声でかろうじてつぶやくと、

「だよねぇ?だいたいドレスコードで着ていく服なんてないだろうし」

如月さんが明らかにバカにしたような言い方でそう言うと、周りからクスクスと嘲笑が聞こえてきた。

やっぱりわたしが参加するなんてバレたら大変なことになりそう…⋯。

でも、“音夢”になればわたしだってあんな風に変われるんだ。

せっかく皇月先輩がくれたチャンスを無駄にしたくない。

そして、如月さん達を見返したい。

もう一度あの夢のような時間を過ごしたい。

そう思ったわたしは、お茶会に参加することを決めた。


☆ ☆ ☆


6月15日、お茶会当日。


梅雨の合間の晴天は、まるでわたしに“頑張れ”と言ってくれているみたい。


時刻は午後1時。目の前には乙女の森社の事務所がある大きなビル。


いざ、夢の世界へ!


気合を入れて一歩足を踏み出すと、自動ドアが開く。