凛ちゃんの優しくて力強い言葉が、心の奥にじんわり響
く。
「だから、もうちょっと頑張ろう?」
「はい…」
そのあとは、ふたりのフォローのおかげでなんとかOKが出て。
「撮影終了です。お疲れ様でした~」
その言葉に一気に体中の力が抜けた。
「そういえば、読者名どうする?」
控室に戻ると、美雲さんに訊かれた。
「読者名ですか?」
「そう。本名でもいいならそれでもいいんだけど、違う名前にした方がいいよね?」
「…あ、はい」
さすがに、本名が載るのはまずい。
「じゃあ、何か希望する名前ある?」
「えっと…」
どうしよう。いざ違う名前にするとなると、迷うな…。
「美夢ちゃんっていう本名も素敵だけど…そうね、“夢”の字を使って“音夢(ねむ)”ちゃんなんてどう?」



