「お邪魔します」
ちょっと緊張しながら乗車してシートベルトをする。
「出発します」
「はい」
ドライバーさんが車を発進させて、ライブ会場まで約30分のドライブデート。
「そういえば、涼夜さんと撮影した雑誌見た」
「あ、ありがとうございます!初めて先輩以外の男の人との撮影だったから緊張したけど、涼夜さんとても優しい方で安心しました」
「…ふ~ん」
わたしの言葉に、先輩の表情が不機嫌そうになった気がした。
あれ、なんか気に障ること言っちゃったかな?
「先輩、なんか怒ってます?」
「いや、別に」
でも、声がどこか刺々しい気がする。
もしかしてヤキモチ…なわけないか。
そしてあっという間にライブ会場のアリーナへ到着。
あまり早く行きすぎてもみんなに見つかって騒がれてしまうからと、開演ギリギリに席に着いた。



