「あ、そうだ。今月の終わりにライブやるから、もし良かったら観においでよ」
そう言いながら、涼夜さんがわたしに2枚のチケットを差し出した。
「2枚あるから彼氏と一緒にどうぞ」
「…えっ…」
涼夜さんもわたしが皇月先輩とつきあっていること知っているんだ…。
「ネットニュースにもテレビにも出てたし、知らない人いないんじゃない?」
まるでわたしの心を読んだかのように涼夜さんが笑いながらそう言った。
「音夢ちゃんの彼氏って結構独占欲強いんだね」
「えっ!?」
「だってあんな風に堂々と宣言するってことは、裏を返せば“こいつは俺のだから手を出すな”って言ってるようなものだし」
「そうなんですか?」
皇月先輩ってあまり自分の気持ちを言葉にしない人だから…そんな風に思ってるとは考えられないんだけど。
「音夢ちゃんも有名になってきてるから、皇月くんも心配なのかもね」
涼夜さんの言葉に思わず笑ってしまった。



