季節ごとに限定プランがあって、今は夏らしく童話の人魚姫をモチーフにしたスウィーツになっている。
「それにしても誕生日が七夕で好きな人と一緒なんてロマンチックだよね」
お皿いっぱいにスウィーツを乗せて席に戻りながら、凛ちゃんが言った。
「そうかな」
「そうだよ。これはもう運命の出会いって感じだよね」
「運命、か…」
確かに、小学生の頃偶然出逢っていた人と同じ中学で再会したということも含めて、皇月先輩とは縁があるし、凛ちゃんの言う通りこれが“運命の出会い”なのかもしれない。
「美夢、これ」
そんなことを考えていたら、突然そんな言葉と共に目の前に小さな箱が差し出された。
「…え?」
驚いて顔を上げると、向かいの席に座っている皇月先輩がちょっと恥ずかしそうに視線を逸らしている。
「あの、これって…」
「だから、誕生日プレゼント」
「わたしがもらっていいんですか?」
「うん」



