「七星くん入りまーす」
再び美雲さんの声が聞こえて来て、今度は皇月先輩がスタジオに入って来た。
先輩に会うのはあのクリスマス・パーティーの時以来だ。
「お久しぶりです」
「ああ、久しぶり」
わたしが声をかけると、皇月先輩は笑顔で返してくれた。
「久しぶりって、ふたりとも冬休み会ったりとかしてないの?」
わたし達の挨拶を聞いて、凛ちゃんが驚いている。
でも、皇月先輩は受験生でもあるし(夢咲学園は大学附属校だけど)何より人気モデルだ。
わたしが気やすく会えるような人じゃないことはよく分かっている。
実際、“彼女”と全校生徒に紹介されたものの、お互い連絡先すら交換してないし。
学校でも、学年が違うからそんなに会えるわけじゃない。
あの時のことは全部夢だったんじゃないかと思ってしまうくらい現実感がない。



