自分の楽屋に向かいながら、さっき凛に言われた言葉を思い出す。
俺が初めて月島と会って話したのは、高校に入学するずっと前…小学4年生の時だ。
月島は完全に忘れてるみたいだけど…⋯。
あの時月島が言ってくれた言葉があるから、俺は今こうして人気モデルとして活躍できてるんだ。
当時、既に週2回タレント養成所に通っていた俺は、その日もいつものように放課後養成所でレッスンを受けていた。
だけど、もともと人見知りだった俺はその頃グループでのレッスンがとても苦手で。
その日も憂鬱な気持ちでレッスンを受けていた。
一緒のグループでレッスンを受けている子達が俺のことを嫌っているのがわかっていたから、尚更嫌だったんだ。
なんとかレッスンを終えて帰ろうとした時、偶然通りかかったロッカールームで同じグループの子達の話声が聞こえてきて。
「皇月ってなんかキモイよな~」
「うん、ほとんど喋らないし何考えてるかわかんないし」



