ね?キスしよ!

「この人は?」

「あたしの運命の相手よ。もう告白も受け入れてもらって、昨日血を吸ったわ」

モナは照れながら告白する。フランソワーズは目を見開いた。

「すごいじゃない!おめでとう!」

フランソワーズは手を叩いて祝福する。モナは何度も「ありがとう」と言った後、フランソワーズの手を包んだ。キクの手とは感触も温もりも違うように感じる。

「フランも頑張ってね。応援してるよ!」

「ありがとう。頑張るわ」

その後もフランソワーズはモナと話し続け、気が付けば時計の針は正午を過ぎていた。

「あっ、もうこんな時間!午後からブドウ農園の手伝いをするんだった!」

モナはそう言い、大慌てで帰っていく。その後ろ姿を見送った後、フランソワーズも一度家に帰ろうと玄関を出た。

街に一歩出れば、フランソワーズは注目の的だ。魅了のオーラは「運命の相手」と結ばれるまでヴァンパイアから出てしまう。

「お姉さん、綺麗だね。俺とお茶しない?」

「ごめんなさい。急いでいるので」