寝てるんだから、なにしたって、自由だろ。
悪態をつきたい心境ですらあった。
* * *
ぎゃあ。ぎゃああ……。
なにか、遠いところで声が聞こえた気がした。とても、不愉快とさせるたぐいの。
眉間に皺を寄せる感覚とともに、ゆるやかに、意識を取り戻す。
既にDVDの再生を終えた真っ暗なテレビ。続いて、飲みかけの缶ビールが目に入る。ああ、ジュディマリの歌じゃあるまいし。ぬるくなってしまっている……と、真っ先に思ったのだった。
おぎゃあ、おぎゃあ、おぎゃあ!
丈一郎の眠りを妨害したあの声が、明確な発音となって丈一郎の耳に届いてくる。「あーもう」と寝室からけだるげな綾乃の声。「なんで、一時間もしないうちに、また起きちゃってんの……」
優香は、二人で欲しいから、作った子だ。
なのに、なんでこんな綾乃が嫌そうにするのか、丈一郎には意味が分からない。母親になるのがそんなに嫌なら、最初っから作らなきゃ良かっただろ。率直に思ったのがそれだった。
まあ、初めての子育ては大変だと聞くし……。
悪態をつきたい心境ですらあった。
* * *
ぎゃあ。ぎゃああ……。
なにか、遠いところで声が聞こえた気がした。とても、不愉快とさせるたぐいの。
眉間に皺を寄せる感覚とともに、ゆるやかに、意識を取り戻す。
既にDVDの再生を終えた真っ暗なテレビ。続いて、飲みかけの缶ビールが目に入る。ああ、ジュディマリの歌じゃあるまいし。ぬるくなってしまっている……と、真っ先に思ったのだった。
おぎゃあ、おぎゃあ、おぎゃあ!
丈一郎の眠りを妨害したあの声が、明確な発音となって丈一郎の耳に届いてくる。「あーもう」と寝室からけだるげな綾乃の声。「なんで、一時間もしないうちに、また起きちゃってんの……」
優香は、二人で欲しいから、作った子だ。
なのに、なんでこんな綾乃が嫌そうにするのか、丈一郎には意味が分からない。母親になるのがそんなに嫌なら、最初っから作らなきゃ良かっただろ。率直に思ったのがそれだった。
まあ、初めての子育ては大変だと聞くし……。



