アヤカシKiss

「おい。
いい大人が女に対して、情ねぇ言動するなんて…
恥ずかしくないのか?」

泣きそうになった私を…この時を忘れない…。

(あぁ。
こんなお姫様展開があるなんて…。 
私を救ってくれるのは、いつも〝煉華”って言う
強い男の子。この世界で一人しかいない。
私の味方の一人だ…。)

そう思ったのを私は今でも心の戸棚にしまっている。

「な、なんだと!このくそガキがっ!!
大人の俺達に対して生意気な事、言うとどうなるのか、今から教え…ふぎゃっ!」

「どうした?
生意気な事言ってると何だよ。
10秒以内に答えないとこの腕、折るぞ。
はーい。いーち。」

煉華は男一人背負投を食らえ、
男の腕を自分の後ろに回し数を数えた。

「にーい。
さーん。しーい。」

「お、おいっ!
な、何だよ!!この力っ!!
ガキの強さじゃ…痛ててててっ!!」

「この〜!!
調子乗ってんじゃね…ん?
何だ…?この威圧感は?…い、痛てぇー!!」

「俺の親友に何してるんだ?
このナンパ野郎が。」

「あっ!
煉華パパ!!」

「そうよ。
男のくせにくだらないことして…
私の素敵な旦那を見習って欲しいくらいよ。
ね、貴方。」

「瑠々子(るるこ)、
来てたならもっと早く来てよね。
もう少しで昔の〝あだ名”が覚醒するとこだったじゃない。」

「ごめん、ごめん。 
お詫びに菜奈(なな)の分と花恋ちゃんの分の
たこ焼き、沢山食べ飽きるまで奢ってあげるわよ。」

こうして取材のフリをした男二人は海をパトロールしていた警察。ライフセーバーに捕まり連行されていった。