アヤカシKiss

「じゃあ、今日はありがとう。
また、来ても良いかな?
煉華君?」

俺はとてつもなく嫌だった。
だが、見えたんだ。
遠くからある〝女の子”が楽しそうに向かってくるのが

花恋…。

此処で思った。
とある思いが俺の頭の中を支配した。

「嫉妬」

その単語が俺の心を動かしている。

花恋が俺に気づき、傷ついてる表情をしていた。
答えは分かってる。

花恋は何事もないように俺に向かい言葉を交わした。
俺は図書館に行くと言い、
準備するからと家の扉を閉じた。

そして、家の扉を開けると同時に聞こえた。

「妹です。」

「は?」

花恋はそんな言葉を女に対して
怒るように言っていた。

俺は少し苛ついた。

花恋が妹?
馬鹿だろ。

千年かけて待ちに待った俺にとって
なによりも大切で愛おしい存在なんだぞ。

なのに…

あぁ、分かった。
分らせてやらないと駄目なのか。

花恋には少し…躾が必要みたいだな…。

言葉という名の刃物に…。
それで花恋が傷つけば少しは俺の傷んだ傷、
待ち望んだ心の傷に気づくだろう…。

だが、俺の方が馬鹿だったんだ…。