第一話。
「ヘタレ王子が求めた強さ」
とある日の朝、
僕=竹内大介(たけうちだいすけ)は、考え事をしていた…。それは、僕がヘタレ過ぎて、誰も僕に何も求めず…僕のこの人生のゴールがお先真っ暗。と言うことだ。」
なるほど。
題名の通り本当にヘタレなのだな。
そう読んでわかった。
さて、これからこの物語が、どう進むのか…。
「…これにて当館は閉館します。
ご来場ありがとうございました。」
チリーンチリーン。
図書館の終わりを告げる放送が流れた。
それに気づかず私はまだ一人、当館に居た。
その私の姿を見つけてくれたのは…
「花恋ちゃん、
もう19時だよ?閉館。
早く帰らないと。
夏でまだ明るいからって思ってると危ないよ。
両親も心配してる。
その本は借りて行っていいからさ。」
「あっ!
茜さん!もうそんな時間かぁ〜。
う、う〜んっ…
あっ!でもこのラノベの数本、全部読めた〜ぁ!
面白かったなぁ〜。」
私は背伸びしながら茜さんに伝えた。
すると茜さんは…
「えぇ!この時間帯だけで読んだのっ?
凄い集中力ね。若い子の力には勝てないわね。ふふ」
そう言う茜さんが可笑しいくて私は笑った。
「茜さんもまだ若いじゃないですか。
これから子育てしなきゃいけない身でしょ?」
それに対して茜さんは
「そうね。
で、煉華君オススメの本はどうだった?
感想聞かせて。」
あっ…
知っててくれるんだ…。
私が読んだ本の内容を。
茜さんは…。
そうだ。
初めて、茜さんと会った時も優しく接して
私に語りかけてくれたっけ。
「…この本の主人公。
ヘタレ過ぎて皆から何も求めて貰えずにいる状況で…
それでも、何かに挑戦してみようとするんですけど、やっぱり勇気が持てなく…。でもある時、出会ったんです…。」
「運命の人?」
茜さんは私の隣に座り、
机に片方だけ方杖をついて優しい瞳を薄めて私を見つめる。
「…はい。」
優しい時間が流れる。
「そっかぁ〜。
運命の人か。
私の旦那は、運命で会ってほしいって思うけどね。
子供が産まれてからはお互い家庭の事で忙しくなってきて…ろくに会話もしてないかな。
ま、愛しの子供のためならなんだってするつもりなんだけどね。」
その茜さんの言葉に
「怖く…ないんですか?」
そう質問していた。
茜さんは、方杖の手から今度は両手で手元を見つめていた。
「怖いって言ったら嘘になるかもね。
でもね、怖いなら私はもう私じゃなくて
嘘つきの私になって、そんな自分を憎んで嫌いになって…そして、ね。なんか今まで育った自分を裏切ったりすると、あっ、これは私の場合の話ね。」
茜さんは何か今までの自分の過去を見つめているように私に語りだした。
「私には結局、何もない弱い存在だったんだなって
そうして人のせいにして、逃げて逃げて…。
だけど、私にはいたの…。愛する人が。
だから守る存在がいる。」
「素敵ですね。
私も…いつかは、そんな人と出会いたいな。
守りたい。強くなりた…あっ!
この感じ、今さっき読んだ小説と似てるかも!」
私は茜さんに伝えたい気持ちで興奮していた。
その思いは伝わったようだが…
「それはまた今度ね。
ほら、もう閉館。
寄り道しないでちゃんと家に帰ること。
分かった?」
「……はい。」
こうして私は、
図書館を後にして家に帰る…はずだった。
「ヘタレ王子が求めた強さ」
とある日の朝、
僕=竹内大介(たけうちだいすけ)は、考え事をしていた…。それは、僕がヘタレ過ぎて、誰も僕に何も求めず…僕のこの人生のゴールがお先真っ暗。と言うことだ。」
なるほど。
題名の通り本当にヘタレなのだな。
そう読んでわかった。
さて、これからこの物語が、どう進むのか…。
「…これにて当館は閉館します。
ご来場ありがとうございました。」
チリーンチリーン。
図書館の終わりを告げる放送が流れた。
それに気づかず私はまだ一人、当館に居た。
その私の姿を見つけてくれたのは…
「花恋ちゃん、
もう19時だよ?閉館。
早く帰らないと。
夏でまだ明るいからって思ってると危ないよ。
両親も心配してる。
その本は借りて行っていいからさ。」
「あっ!
茜さん!もうそんな時間かぁ〜。
う、う〜んっ…
あっ!でもこのラノベの数本、全部読めた〜ぁ!
面白かったなぁ〜。」
私は背伸びしながら茜さんに伝えた。
すると茜さんは…
「えぇ!この時間帯だけで読んだのっ?
凄い集中力ね。若い子の力には勝てないわね。ふふ」
そう言う茜さんが可笑しいくて私は笑った。
「茜さんもまだ若いじゃないですか。
これから子育てしなきゃいけない身でしょ?」
それに対して茜さんは
「そうね。
で、煉華君オススメの本はどうだった?
感想聞かせて。」
あっ…
知っててくれるんだ…。
私が読んだ本の内容を。
茜さんは…。
そうだ。
初めて、茜さんと会った時も優しく接して
私に語りかけてくれたっけ。
「…この本の主人公。
ヘタレ過ぎて皆から何も求めて貰えずにいる状況で…
それでも、何かに挑戦してみようとするんですけど、やっぱり勇気が持てなく…。でもある時、出会ったんです…。」
「運命の人?」
茜さんは私の隣に座り、
机に片方だけ方杖をついて優しい瞳を薄めて私を見つめる。
「…はい。」
優しい時間が流れる。
「そっかぁ〜。
運命の人か。
私の旦那は、運命で会ってほしいって思うけどね。
子供が産まれてからはお互い家庭の事で忙しくなってきて…ろくに会話もしてないかな。
ま、愛しの子供のためならなんだってするつもりなんだけどね。」
その茜さんの言葉に
「怖く…ないんですか?」
そう質問していた。
茜さんは、方杖の手から今度は両手で手元を見つめていた。
「怖いって言ったら嘘になるかもね。
でもね、怖いなら私はもう私じゃなくて
嘘つきの私になって、そんな自分を憎んで嫌いになって…そして、ね。なんか今まで育った自分を裏切ったりすると、あっ、これは私の場合の話ね。」
茜さんは何か今までの自分の過去を見つめているように私に語りだした。
「私には結局、何もない弱い存在だったんだなって
そうして人のせいにして、逃げて逃げて…。
だけど、私にはいたの…。愛する人が。
だから守る存在がいる。」
「素敵ですね。
私も…いつかは、そんな人と出会いたいな。
守りたい。強くなりた…あっ!
この感じ、今さっき読んだ小説と似てるかも!」
私は茜さんに伝えたい気持ちで興奮していた。
その思いは伝わったようだが…
「それはまた今度ね。
ほら、もう閉館。
寄り道しないでちゃんと家に帰ること。
分かった?」
「……はい。」
こうして私は、
図書館を後にして家に帰る…はずだった。
