お姫様は専属総長に溺愛されてみたい。

けれど、私はここで折れたくない。

「それならば、お祖父様の言う通りに致します」

祖父は結婚を受け入れたのだろうと満足げに頷いた。

「縁談の話は、お断りさせていただきたいです。・・・お祖父様の言うとおり、天城高校に転入いたします」

まさかそう言うと思っていなかった祖父は、大きく目を見開いた。
そうして、パクパクと口を動かす。

その顔を見て、私は少しだけ笑みを浮かべた。
まだドクドクと心臓が激しく動いていた。

けれど、それ以上にすっきりしていた。
そう、これでいい。
見ず知らずの人と結婚するよりかは、あの高校に通った方がいいって。