お姫様は専属総長に溺愛されてみたい。

「大丈夫か?」

少し不器用だけれども優しい言葉が胸に沁みる。

「うん・・・、ありがとう」

私がお礼を口にすると、総長は少し嬉しそうに笑った。

ワックスで軽く整えられたツヤのある黒髪。
シュッとした鋭い光を宿す深い色の瞳。
鼻筋が綺麗に通った鼻。
血色のいい薄い唇。
陶器のようになめらかで白い肌。

その顔のパーツの全てが完璧に整えられていて、なんだか人間じゃないみたいに美しい。
そうして、落ち着いてからハッとした。

私、ずっと総長に抱きしめられてる・・・・・!?

「えっと・・・ご、ごめんなさい。総長さん。巻き込んじゃって。私、戻りますね」

そう言いながら腕の中から離れようとする。

「“悠斗”・・だろ?」

けれど、総長はもう一度私を腕の中に収めて、出会った時と同じように妖艶な笑みを浮かべた。