「俺さ、高校受験の時インフルになって、偶然、二次募集してたこの高校に来たんだ。」 彼が第一志望にしていた高校は、名だたる名門校だった。 「ここ、暴走族の人ばっかりで、来た時めっちゃびっくりした」 そう言って笑う彼。 「名前を聞いてもいい?」 彼――こと長谷部(はせべ)くんは私を案内してくれた。 本当に良かった。 安心していた。 ・・・・・・・・だから、窓の外から私を見つめる視線に気づけなかった。