*
一限目は数学だった。
この高校の授業のスピードは紫苑女学院と比べ物にならないくらいゆっくりだ。
紫苑女学院では、テストを終えていた単元すら、まだ始まっていない。
けれど真面目に授業を聞こうとしている人なんて私くらいで、みんな面倒くさそうに喋ったり、窓の外を見つめている。
教室全体に、むわっとした気だるい空気が充満している。
「ノートを後ろから集めて提出してちょうだい」
白髪混じりの髪のボサボサの髪を一つに束ねた数学教師が、やたら大きい声で言った。
私の後ろの席に座る子は幸い女の子。
これなら、話しかけることもそう難しくはないだろう。
「ノート回してくれる?」
「・・・・」
女の子は、白色っぽい金髪を右手でいじくりながら、私の手に勢いよくノートを重ねた。
ばさっと音がして、持っていた私のノートと、女の子のノートが床に落ちる。
「どんくさ、なにしてんの」
ぞっとするほど低い声で女の子はそう言い放ち、履き潰した上履きで私のノートを踏んづけた。
(えっ?)
一限目は数学だった。
この高校の授業のスピードは紫苑女学院と比べ物にならないくらいゆっくりだ。
紫苑女学院では、テストを終えていた単元すら、まだ始まっていない。
けれど真面目に授業を聞こうとしている人なんて私くらいで、みんな面倒くさそうに喋ったり、窓の外を見つめている。
教室全体に、むわっとした気だるい空気が充満している。
「ノートを後ろから集めて提出してちょうだい」
白髪混じりの髪のボサボサの髪を一つに束ねた数学教師が、やたら大きい声で言った。
私の後ろの席に座る子は幸い女の子。
これなら、話しかけることもそう難しくはないだろう。
「ノート回してくれる?」
「・・・・」
女の子は、白色っぽい金髪を右手でいじくりながら、私の手に勢いよくノートを重ねた。
ばさっと音がして、持っていた私のノートと、女の子のノートが床に落ちる。
「どんくさ、なにしてんの」
ぞっとするほど低い声で女の子はそう言い放ち、履き潰した上履きで私のノートを踏んづけた。
(えっ?)


