「…え、ル、ルーカス?」
彼に会いた過ぎて彼の幻でも見ているのか。
この目の前の幻が本物なのか確かめようと、とりあえずルーカスの頬に触れてみると、指先に確かな温もりを感じた。
…本物だ。
「えぇ!?ルーカス!?」
「ああ、ゾーイ。俺も会いたかったよ」
驚く私に、ルーカスが嬉しそうに笑う。
夜空を背に微笑むルーカスはなんて綺麗で、美しいのだろう。
月なんかより、よっぽど輝いて見える。
…ではなくて。
「え、え!?な、なんで、急に!?寝てたよね!?」
盗み見ていたことなんて隠そうともせず、ルーカスに疑問をぶつける。
するとルーカスはその美しい瞳を細めた。
「そうだね。でも君の望みなら喜んで飛び起きるよ」
こ、答えになってない!
「わ、私の声が聞こえてたの!?」
「ああ。君の声はいつでも聞こえるようにしているからね。俺の世界には君がいないと」
愛おしげにこちらを見つめるルーカスに、思わず言葉を失ってしまう。
な、なんて、すごい愛の重さ…。
計り知れない、ルーカスの愛…。



